はじめに
屋根工事専門のヤネピカです。
屋根リフォームの考え方が大きく変わっています。
現在、日本の住宅における屋根リフォームは、これまでの常識を覆すような劇的な進化を迎えています。
かつての金属屋根は「軽くて丈夫だが、夏は暑く雨音がうるさい」というイメージがありました。
しかし、最新の断熱材入り金属屋根材の登場により、その評価は大きく変わりました。
屋根リフォームの目的が、単に雨漏りを防ぐことから、住環境全体の快適性を高めることへとシフトしているのです。これが今の屋根選びの新しいスタンダードです。
今回は、この進化の主役である全国シェアの高いアイジー工業のスーパーガルテクトと、ニチハの横暖ルーフSを、長年の現場経験を持つプロの視点から比較・解説します。
圧倒的な重量差
日本瓦 と断熱材入り金属屋根材の比較

まず始めに材料の重量からご説明致します。瓦と断熱材入り金属屋根材の重量の比較からです。少し分かりやすく、面積あたりの重さを比較してみましょう。
・一般的な日本瓦:1㎡あたり 約45〜60kg
・断熱材入り金属屋根材(スーパーガルテクト等):1㎡あたり 約5.0kg
数字で見ると、断熱材入り金属屋根材は瓦の約10分の1という驚異的な軽さであることが分かります。例えば、屋根全体の面積が100㎡(約30坪)の家の場合、瓦屋根なら約5〜6トン程度の荷重が常に屋根の上に乗っていることになります。これは大型トラック程度の重量が屋根に乗っているのとほぼ同じ状態です。
これに対し、断熱材入り金属屋根材であれば約500kg程度に抑えられます。この「重さの天秤」の差が、建物全体の負担を大きく変えるのです。
断熱材入り金属屋根材という、屋根の価値観を変える発明

従来の金属屋根リフォームでは、既存の屋根の上に新しい金属板を重ねる際、遮熱や断熱の性能は限られたものでした。しかし、断熱材入り金属屋根材にした場合、暮らしの快適さは劇的に改善されます。
構造の進化
これらの製品は、表面の塗装鋼板、芯材の断熱材、そして裏面のアルミライナー紙が一つになった3層構造になっています。この一体成形こそが、これまでの金属屋根にはなかった高い価値を生み出しています。

期待出来る効果

(実験による測定値です。)
断熱材入り金属屋根材にした場合、屋根裏の気温上昇を和らげる効果が期待できます。また、厚みのある断熱材が金属特有の振動を抑えるため、雨音などの防音性能も向上しました。単なる金属屋根ではなく、家全体を優しく包み込む高性能なバリアのような役割を果たします。

スーパーガルテクトと横暖ルーフSの圧倒的な素材力
アイジー工業とニチハが提供する断熱材入り金属屋根材の素材の質においてプロが信頼を寄せるこだわりがあります。
SGL鋼板(SGL鋼板)の採用
最大の特徴は、鋼板に超高耐久ガルバ(SGL)を採用している点です。従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを2パーセント添加したこの素材は、従来のガルバリウム鋼板に比べて3倍超の耐食性を誇ります。
スーパーガルテクトと横暖ルーフSの緻密な設計
屋根材同士の重なり部分に独自の構造を採用しており、強風を伴う激しい雨でも水の浸入を強固に防ぎます。また、野地板や屋根の木下地に対する固定も、確実に行うため、台風などの強風に対しても非常に強いのが特徴です。
安定した品質と実績
スーパーガルテクトと横暖ルーフは両商品とも長年にわたり断熱材入り金属屋根材市場を牽引してきた信頼のブランドです。高耐久ガルバリウムを使用したその耐久性は非常に高く、沿岸地域などの厳しい環境下でも優れた性能を発揮します。
見栄えの良さと仕上がり
2つの商品ともに施工時の収まりが非常に綺麗であるという特徴があります。特に端部の部材が充実しており、リフォーム後の外観が非常に洗練された印象になります。施工する職人側から見ても扱いやすく、安定した品質で仕上げることができる表品です。
スーパーガルテクト
横暖ルーフS 性能表


甲乙付け難い性能ですね。どちらもいい商品です。
どちらの商品も発売当初は他の商品に比べて高価な商品でしたが現在は扱いやすい金額になってまいりました。企業努力の結果が商品の値段に反映されております。
プロとしての結論、どちらを選ぶべきか

長年の経験を持つヤネピカの視点から、どちらが良いかという問いに答えるならば、性能面など含めてほぼ互角です。
どちらもいい商品ですあるのは間違いないです。
素材の耐久性と
素材そのものの錆びに特に潮風の影響を受けやすい地域などでもその差、外観の美しさは同等です。
建物のイメージに合わせ、豊富なカラーバリエーションや細部の収まりの美しさを求めてもどちらを選択しても非常に満足度の高い選択肢となります。
どちらを選んだとしても、従来の屋根材に比べれば住まいの快適性は向上します。重要なのは製品選びだけでなく、その性能を引き出すための正しい施工です。適切な下葺材選び、野地板の状態の適切に判断など現在の屋根の状態を適切に判断し施工を行う。そうした基本的で地味な作業の繰り返しの徹底こそが、この先の屋根の寿命を決めます。
今回ご紹介したスーパーガルテクトや横暖ルーフSは、どちらも素晴らしい製品です。しかし、お客様のご自宅の状況や、これからの暮らし方によって最適な選択は異なります。
もし、ご自身の住まいにどちらが適しているか迷われたり、専門的なアドバイスが必要だと感じたりしましたら、いつでもお知らせください。今後の長い安心を考え、プロとしての意識を高く持ってサポートいたします。まずは落ち着いてご検討ください。
まとめ

今回ご紹介した断熱材入り金属屋根材のスーパーガルテクトや横暖ルーフSは、どちらも素晴らしい製品です。しかし、お客様のご自宅の状況や、これからの暮らし方によって最適な選択は異なります。
もし、ご自身の住まいにどちらが適しているか迷われたり、専門的なアドバイスが必要だと感じたりしましたら、いつでもお知らせください。今後の長い安心を考え、プロとしての意識を高く持ってサポートいたします。まずは落ち着いてご検討ください。
屋根工事専門のヤネピカは、常にお客様に寄り添った最適な提案をお約束します。

Q&A
Q1.スーパーガルテクトと横暖ルーフS、結局どちらがおすすめですか?
A.性能面ではほぼ互角です。どちらも国内トップクラスの品質を誇ります。錆への強さと断熱性能を最優先し、最新の素材(SGL鋼板)にこだわっております。細部の仕上がりの美しさや部材の豊富さも誤解です。ヤネピカでは現場の状況やご希望に合わせて最適な答えをご提案いたします。
Q2.断熱材入りにすると、夏場の最上階は本当に涼しくなりますか?
A2.断熱材入り金属屋根工事にした場合、屋根裏の気温上昇を和らげる効果が期待できます。従来の断熱材がない金属屋根と比較すると、太陽の熱が室内に伝わる速度が緩やかになるため、エアコンの効きが良くなったと実感される方が多くいらっしゃいます。ただし、建物全体の断熱性能にも左右されるため、屋根だけで全てが解決するわけではない点はご理解ください。
Q3. 今の屋根の上に重ねて貼る「屋根カバー工法」は可能ですか?
調査により現在の屋根の種類や勾配などにより断熱材入り金属屋根材が施工可能かを判断致します。どちらの製品も非常に軽量なため、屋根カバー工法に最適です。野地板や屋根の木下地にかかる負担を最小限に抑えつつ、屋根を新しくすることができます。ただし、野地板が腐食している場合などは、そのまま施工するとビスの保持力が弱くなるため、事前の調査が必要です。