皆さんは「屋根屋」と呼ばれる職人が、全国にどれくらいいるかご存じでしょうか?
少し前の統計になりますが、日本全国で屋根工事を行っている職人はおよそ2万人程度しかいません。
仮に一都一道二府43県で平均的に割ると1つの都や県に425人程度、日本の総住宅数は6,500万戸なので屋根職人1人あたり150,000軒以上の屋根の工事をいつかはする事になる事を考慮すると不可能な数字になります。しかも屋根職人は減少の一途を辿っています。
人口1億2,000万人を超える国で、住まいはほぼすべて屋根を持っているのに、その屋根を直せる専門職人がたった2万人しかいないというのは驚きではないでしょうか。
しかも、その2万人の中でも高齢化が進んでおり、今後は「これからどんどん減っていく」と予測されています。
家の屋根は、雨・風・雪・台風・猛暑などから暮らしを守る大切な部分です。しかし、それを支える職人の数が減り続けるというのは、日本全体にとって大きな課題なのです。
なぜ屋根屋が減っているのか?

1.若手の担い手不足
屋根工事は高所作業で体力も必要です。そのため「きつい・危ない・汚れる」というイメージを持たれやすく、若い世代がなかなか入ってこない現状があります。
2.高齢化による引退
屋根屋の多くは、職人歴30年以上のベテランです。しかし、60代・70代を迎える職人も増えており、数年以内に現役を退く人も少なくありません。
3.技術の伝承不足
屋根工事は教科書だけでは身につきません。実際の現場で何十年も経験を積む中で、「屋根の傷み方」「地域ごとの気候対策」「材料の扱い方」といった“生きた技術”を学んでいきます。
しかし、若い後継者が少ないために、そうした技術が「確かな技術を継承していかなくてはいけない」にもかかわらず、途絶えてしまう危険があるのです。
技術が途絶えるとどうなるか?

屋根工事は「ただ板金を張る」「瓦を並べる」だけの単純作業ではありません。
例えば
- 雨漏りの原因を的確に見抜けるか
- 地域の気候特性に合わせて施工できるか
- 台風や地震でも長持ちする納まりを知っているか
これらはすべて「経験と技術」がものを言う部分です。
もし職人が減り、未熟な施工が増えれば、
- 修理したはずなのにまた雨漏りする
- 台風で屋根が飛ばされる
- 見積もり以上の追加費用を請求される
といった被害が増えることになります。
最近ニュースで耳にする「屋根工事詐欺」も、こうした職人不足と素人業者の参入が背景にあるのです。
確かな技術を未来に残すために

ヤネピカを運営する私たちは、35年間屋根工事に従事してきた職人です。
炎天下の夏も、雪深い冬も、お客様の暮らしを守るために屋根に登ってきました。
その経験から断言できるのは、屋根工事の世界は「技術の積み重ね」そのものだということ。
そして、今のままではその技術が次の世代に受け継がれず、日本中で“本当に信頼できる屋根屋”がいなくなってしまうかもしれません。
だからこそ私たちは、
- 若手職人の育成
- 地域に根ざした施工体制
- 情報発信による屋根の大切さの啓蒙
これらを続けていくことを使命としています。
屋根は「暮らしの命綱」

普段の生活で屋根を意識することは少ないかもしれません。
しかし、屋根は家族を雨、風、雪、日差しから守り、住まいの寿命を左右する暮らしの命綱です。
屋根が壊れてしまえば、雨漏りで家全体が傷み、数百万円単位の修繕が必要になることもあります。
だからこそ、信頼できる屋根屋を選び、定期的な点検を行うことが何より重要です。
まとめ

- 屋根屋は全国で2万人程度しかいない
- しかもその数はこれからどんどん減っていく
- だからこそ、確かな技術を継承していかなくてはいけない
ヤネピカは、35年以上の実績を持つ職人が直接運営し、屋根の本当の大切さを伝え続けます。
これからも、屋根工事にまつわる正しい情報や詐欺対策の知識を発信し、皆さまの暮らしを守るお手伝いをしていきます。