毎年夏から秋にかけて、日本列島を襲う台風。
ニュースで「屋根が飛ばされた」「雨漏りで家が浸水した」といった被害を目にすることも多いのではないでしょうか。台風の直撃を受けると、家の中で最も影響を受けやすいのが屋根です。
しかし、事前に正しい点検や準備を行えば、台風による被害を大幅に減らすことができます。ここでは、屋根工事歴35年以上の経験を持つ職人の視点から、台風シーズンに必要な屋根対策を詳しくご紹介します。
なぜ台風で屋根被害が多いのか?

台風による屋根被害は、大きく3つの要因で発生します。
- 強風による影響
瓦やスレート、金属屋根が強風で浮き上がり、飛ばされてしまいます。 - 豪雨による浸水
わずかな隙間からでも雨水は侵入し、雨漏りを引き起こします。 - 飛来物の直撃
庭の物置や近隣の看板、枝などが風で飛ばされ、屋根を破損させることがあります。
特に築年数が経過した住宅や、長い間点検されていない屋根では被害が拡大しやすい傾向にあります。
台風前に必ず行うべき屋根チェックリスト

台風シーズンが来る前に、次のポイントを確認しておくことをおすすめします。
• 瓦やスレートのズレ
少しのズレも強風で一気に飛んでしまいます。地上から双眼鏡などで確認するだけでも有効です。
• 棟板金の浮きやサビ
台風で最も被害が多いのが棟板金の飛散です。釘の浮きやサビがないか要チェック。
• 雨樋の詰まり
落ち葉やゴミで詰まっていると、豪雨時に水があふれて家に浸入する原因となります。
• コーキングや防水材の劣化
屋根材の継ぎ目や外壁との取り合い部分は雨漏りの入口になりやすい場所です。ひび割れや剥がれがある場合は補修が必要です。
台風に備えた屋根の事前対策

事前にできる屋根対策としては次のようなものがあります。
- 専門業者による屋根点検
- 棟板金や浮いた瓦の固定・補強
- 雨樋の掃除と排水チェック
- 庭やベランダの飛びやすい物を片付ける
特に屋根は高所作業のため、無理に自分で登るのは危険です。点検や補修は信頼できる業者に依頼しましょう。
台風後に必ず行うこと

台風が過ぎたら、まず家の周りを見渡して屋根の破片や落ちた瓦がないか確認しましょう。屋根の点検は危険ですので専門業者に頼みましょう。
また、家の中に雨染みや天井の変色がないかを見て、雨漏りの初期サインを見逃さないことも大切です。
小さな不具合のうちに修理すれば費用も抑えられますが、放置すると被害が拡大して高額な修繕工事が必要になることもあります。
台風後に気をつけたい「屋根工事詐欺」

台風の後は「無料点検します」と突然訪問してくる業者が増えます。
中には「このままでは危険」と不安をあおり、高額な工事を契約させる悪質なケースも少なくありません。アンテナを無料で取り外し致しますなどと言って屋根を壊し工事に結びつけるケースもあります。
屋根工事を依頼する際は、必ず実績のある地域密着の業者を選ぶことが大切です。
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まとめ

- 台風シーズンは屋根被害が最も多い時期
- 事前点検で被害を大幅に減らせる
- 台風後は雨漏りや破損を早期に発見することが重要
- 訪問販売の業者には要注意
屋根は住まいと家族を守る「暮らしの命綱」です。
ヤネピカでは、屋根工事専門の職人が直接点検・修理を行い、安心の施工をお届けしています。
台風シーズンを前に、ぜひ一度屋根の点検を検討してみてください。